東京23区の無料捕獲、区ごとの条件は?

公開 2026年9月28日・やねうらしらべ編集部

こたえ

23区のうち20区が、被害が出ている家を対象に、ハクビシン・アライグマの箱わなを区の事業として設置しています。多くは年度内1回・1〜4週間で、毎日の見回りが条件です。侵入口の封鎖と糞の掃除は自己負担で、助成があるのは足立区(最大10万円)だけです。

区を選ぶと、区が無料でしてくれること・してくれないことが出ます。

各区の公式ページを2026年9月28日に読んで整理。「記載なし」はページに書かれていないという意味です。

23区の一覧(ハクビシン・アライグマ)

区区の捕獲わなを置ける場所期間・回数侵入口の封鎖
千代田区 案内なし — — 自己負担
中央区 案内なし — — 自己負担
港区 調査・捕獲・引取り(2回目以降のエサ代は自己負担) 記載なし 原則2週間/同じ場所は年度内1回 自己負担
新宿区 区の予算の範囲で委託業者が捕獲・処分 記載なし 1週間(最長4週間)/同じ場所は年度内1回 自己負担
文京区 箱わなの設置とエサの交換 庭など屋外のみ 原則2週間/年度内1回(予定数に達したら受付終了) 自己負担
台東区 無料 記載なし 記載なし/年1回 自己負担
墨田区 無料 記載なし 記載なし/記載なし 自己負担
江東区 案内なし — — 自己負担
品川区 区が契約する業者が箱わなを設置 記載なし 記載なし(区のパンフレットに記載)/記載なし 自己負担
目黒区 箱わなの貸出・回収は区の負担(エサの付け替えは自己負担。65歳以上・障害者のみの世帯は業者が交換) 天井裏などにも設置 原則3週間(最大6週間)/年度内1回 自己負担
大田区 無料(現地調査・設置・回収) 記載なし 2週間(1基)/記載なし 自己負担
世田谷区 業者の派遣・捕獲(エサ代は自己負担) すみついた所や侵入経路 原則1週間(最長4週間)/年度内1回 自己負担
渋谷区 捕獲(業者に委託) 記載なし 最長2か月/記載なし 自己負担
中野区 箱わなの設置 屋外の地上のみ(ベランダ・天井裏は不可) 1週間/記載なし 自己負担
杉並区 箱わなの設置(貸出し)。エサ代は自己負担 記載なし 記載なし/記載なし 自己負担
豊島区 委託業者の派遣・箱わなの設置 一般住宅内・民間集合住宅内など 最長4週間/年度内1回 自己負担
北区 現地調査と箱わなの設置 一般住宅内・民間集合住宅内など 最長1か月/年度内1回 自己負担
荒川区 箱わなの設置 記載なし 原則1週間(3週間延長可)/記載なし 自己負担
板橋区 設置から処分まで区の負担(エサだけ用意) 記載なし 原則1週間(最長4週間)/年度内1回 自己負担
練馬区 無料(現地調査・わなの設置) 記載なし 原則1週間(最長2週間)/1軒につき年度内1回 自己負担
足立区 無料(エサ代は自己負担。屋内設置ならエサの交換は業者) 屋根裏・天井裏・床下・ベランダなども可 原則2週間/制限なし(毎回申請) 最大10万円の助成あり
葛飾区 専門業者(委託)が箱わなを設置。エサの補充は所有者 被害のある住宅の敷地内 記載なし/記載なし 自己負担
江戸川区 捕獲用の檻の設置 庭・駐車場など床置きのみ 記載なし/記載なし 自己負担

区の捕獲に共通する条件

23区の公式ページを読み比べると、条件はだいたい共通しています。

  • 実際に被害があること:天井裏にすみついた、糞尿の被害がある、など。庭や道路で見かけただけ、鳴き声が聞こえるだけでは対象外という区が多くあります(文京区・墨田区・目黒区・渋谷区・北区など)。
  • 所有者か管理者が申し込むこと:借りている家は、持ち主や管理会社の申し込み・同意が要ります。→ 賃貸のとき
  • 設置と回収に立ち会い、毎日見回ること。捕まったらすぐ業者に連絡します。夕方以降や休日は回収が翌日以降になることがあります(目黒区・杉並区)。
  • エサ代は自己負担の区が多くあります(港区・世田谷区・杉並区・足立区・板橋区など)。リンゴやドライマンゴー、キャラメル系のお菓子で捕まることが多いと足立区は案内しています。
  • 年度内1回。2回目は自分で業者に頼むことになります(台東区は、2回目は東京都ペストコントロール協会への相談を案内)。

わなを天井裏に置けるか

ここは区によって大きく違います。天井裏にすみついている場合は、屋外にしか置けない区だと捕まえにくいことがあります。

  • 天井裏・屋内にも置ける:目黒区(天井裏等に設置)、足立区(屋根裏・天井裏・床下も可)、豊島区・北区(対象を「一般住宅内・民間集合住宅内」と記載)
  • 屋外だけ:文京区(庭など屋外のみ)、中野区(屋外の地上のみ。ベランダ・天井裏は不可)、江戸川区(庭・駐車場など床置きのみ。天井裏は東京都ペストコントロール協会へ)

区がしないこと:入り口をふさぐ・掃除する

封鎖や掃除に触れている区はどこも、捕まえたあとの侵入口の封鎖とたまった糞の撤去・消毒は自分で業者に頼むよう案内しています。

  • 新宿区:「捕獲しても侵入口があれば再び侵入される。遮断作業はご自身で工務店などの業者へ」
  • 大田区:箱わな回収後に、侵入口をふさぐ・忌避剤で追い払うことが利用の条件
  • 渋谷区:侵入路をふさぐ費用と、糞尿の撤去・清掃・消毒の費用は依頼者の負担

捕まえても入り口が開いていれば、別の個体が入ります。区の捕獲を申し込むのと同時に、封鎖の見積もりを業者に頼んでおくと、捕まったあとすぐにふさげます。→ 業者の比べ方

足立区だけの封鎖工事の助成

足立区は、区の捕獲事業を使って屋内への侵入口が確認された家に、封鎖工事の費用を最大10万円(10分の10、消費税相当額を除く)助成しています。

  • 申請から6か月以内に区の捕獲事業を使い、侵入口が確認されていること
  • 工事の契約の前に、窓口で申請すること(事前に予約)
  • 工事をするのが公益社団法人日本ペストコントロール協会の会員の業者であること

見積もりを頼むとき、業者に「日本ペストコントロール協会の会員か」を確かめてください。

区の捕獲が使えないとき

  • 集合住宅(中野区は対象外、新宿区は管理会社・管理組合が管理する集合住宅は対象外)、都営・UR・公社の賃貸(目黒区・世田谷区は対象外)
  • 年度内2回目、タヌキ(大田区・北区は対象外)
  • 区のページに捕獲の案内がない区(千代田区・中央区・江東区)

このときは、東京都ペストコントロール協会(03-3254-0014)に相談すると、近くの会員の業者を紹介してもらえます。複数の業者に見積もりを頼むことを、墨田区・中野区・足立区が勧めています。

よくある質問

Q. 申し込んでからどのくらいで来てくれますか? A. 北区は、繁忙期や委託業者の長期休暇中は対応まで1か月ほどかかることがあると案内しています。予定数に達すると受付を終える区もあります(文京区)。音に気づいたら早めに申し込んでください。

Q. 捕まらなかったら? A. 設置期間が終われば回収されます。多くの区は年度内1回なので、そのあとは業者に頼むか、追い出してふさぐことになります。

出典: 東京23区の各区公式ページ(一覧表の区名からリンク。2026年9月28日確認)、足立区「ハクビシン・アライグマ対策事業」「屋内侵入口閉塞工事費用助成金」